おはようございます!
地域密着ビジネス専門コンサルタントの長谷川博之です。
今日の「感謝と喜びの超地域密着経営で地域No.1を目指せ!」は・・・
もう2年程前のことになりますが、
「新潟大学社会連携フォーラム」に参加したことがありました。
このフォーラムは、「昨日の自分に勝つ」というテーマで、
総勢5人経営者やリーダーの講演と報告でした。
その中で、マザーマシン界のフェラーリと呼ばれる
岡山県にある「安田工業」の守屋製造部長と
2009年の夏の高校野球で準優勝した
新潟市の「日本文理高校」の大井監督の話しがとても印象的でした。
お二人とも人材育成や社員教育のことで、
同じことをおっしゃっていたからです。
そういえば、ネッツトヨタ南国という
自動車ディーラーが高知県にあります。
私は、このネッツトヨタ南国の横田英毅相談役の
講演会に参加したことがありますが、
やはり同様のことをおっしゃっていました。
ネッツトヨタ南国と言えば、
数々の伝説があります。
2002年に、
日本経営品質賞を受賞しています。
日本全国のトヨタ販売会社約300社の中で、
お客様満足度ナンバーワンを11年連続受賞しています。
現在のような悪い経済状況の中、
17ヶ月連続で月間最高販売台数を更新しています。
凄い会社です。
その秘密は、様々なメディアで報道されています。
たとえば、ネッツトヨタ南国の営業担当者には、
訪問営業や販売ノルマは一切ありません。
ですから、営業担当者は既存のお客様を訪問して、
車の清掃やメンテナンスをおこなっています。
つまり、お買い上げいただいたお客様の
フォロー活動です。
こんなことで車が売れるのか
という疑問を持たれた方もいるでしょう。
しかし、リーマンショクから4ヶ月後の1月、
1月としては過去最高の販売台数を更新しました。
ほとんどの自動車販売店が、
前年比50%〜70%と苦境に立たされたいた時にです。
ネッツトヨタ南国の経営を探る時、よく言われるのが、
「マグレガーのX理論とY理論」です。
X理論とは一言でいえば、
「性悪説」です。
人間は本来、怠け者で、責任をとるのも嫌で、
放っておけば仕事をしなくなるという考え方です。
この場合、指示・命令で強制的に社員を管理します。
そして、目標が達成できなければ、懲罰や処罰、
つまり「アメとムチ」による経営になります。
一方、Y理論は一言でいえば、
「性善説」です。
仕事は、条件次第で満足感を感じることもできるし、
懲罰にもなるという考え方です。
つまり、X理論のように、指示・命令や懲罰や処罰だけが
目標達成のマネジメントではなく、やり甲斐のある仕事や
自己重要感のある仕事を与えれば自主的に仕事をするということです。
X理論は、短期的には
効果的であると言われています。
アメリカ式経営のように、目標達成できなければ
経営者をクビにすればいいという考え方です。
その代わり、経営者の報酬は
日本では考えられない程の高額です。
反対にY理論は、
効果が出るまでに時間がかかります。
恐らく、3年、5年、10年のスパンで
経営を捉える必要があります。
ですから、長期的な視点で経営を考えるならば、
Y理論は欠かない考え方です。
しかし、急激な業績向上は見込めませんし、
一発逆転は無理です。
さて、このマクレガーのX理論とY理論ですが、
ネッツトヨタ南国は典型的なY理論の経営といえます。
社員の性善説を信じて経営しているということです。
そしてネッツトヨタ南国では、
社員に答えを教えないようにしています。
たとえば、ある社員に課題や問題ができたとします。
一般的な会社では、
上司に相談して答えを求めるでしょう。
これが一番効率的だからです。
上司は経験がありますから、
きっと短時間で課題や問題が解決できるでしょう。
つまり、人件費もかからないということです。
組織としては、効率的かつ効果的です。
しかし、ネッツトヨタ南国では、
課題や問題が発生した社員には徹底的に考えさせます。
つまり、答えを簡単には教えないということです。
しかし、確実に自主的に考えて、
自ら解決できる社員は育ちます。
なぜ、このように非効率的で人件費のかかることが
できるのかといえば、ベースになっているのが、
マクレガーのY理論、つまり性善説だからです。
実は前半に紹介した、
「安田工業」と「日本文理高校」も同じ考えです。
「リーダーたるもの、簡単に答えを教えてはいけない。
答えを教えていたら、自ら考える人にはならない」ということなのです。
そういえば、私の尊敬する経営コンサルタント
伊吹卓さんもこんなことを言っています。
人を育てる三原則として・・・、
「人は教えるとバカになる!」
「教えない教え方を使え!」
「人は皆、天才である!」
と言っています。
困っている社員をみると、
ついつい教えたくなるのが人情です。
しかし、そこはグッとこらえて、
あえて考えさせます。
当然のことながら、我慢や辛抱も必要です。
しかし、これも経営者やリーダーの大切な役割です。
教えるのは、とても簡単です。
教えれば、社内の仕事もスムーズに運ぶでしょう・・・。
しかしそれでは、本人の財産にはならないのです。
会社は人間成長の場です。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
地域密着ビジネス専門コンサルタントの長谷川博之でした。
地域密着ビジネス専門コンサルタントの長谷川博之です。
今日の「感謝と喜びの超地域密着経営で地域No.1を目指せ!」は・・・
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人を育てる三原則とは?
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人を育てる三原則とは?
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もう2年程前のことになりますが、
「新潟大学社会連携フォーラム」に参加したことがありました。
このフォーラムは、「昨日の自分に勝つ」というテーマで、
総勢5人経営者やリーダーの講演と報告でした。
その中で、マザーマシン界のフェラーリと呼ばれる
岡山県にある「安田工業」の守屋製造部長と
2009年の夏の高校野球で準優勝した
新潟市の「日本文理高校」の大井監督の話しがとても印象的でした。
お二人とも人材育成や社員教育のことで、
同じことをおっしゃっていたからです。
そういえば、ネッツトヨタ南国という
自動車ディーラーが高知県にあります。
私は、このネッツトヨタ南国の横田英毅相談役の
講演会に参加したことがありますが、
やはり同様のことをおっしゃっていました。
ネッツトヨタ南国と言えば、
数々の伝説があります。
2002年に、
日本経営品質賞を受賞しています。
日本全国のトヨタ販売会社約300社の中で、
お客様満足度ナンバーワンを11年連続受賞しています。
現在のような悪い経済状況の中、
17ヶ月連続で月間最高販売台数を更新しています。
凄い会社です。
その秘密は、様々なメディアで報道されています。
たとえば、ネッツトヨタ南国の営業担当者には、
訪問営業や販売ノルマは一切ありません。
ですから、営業担当者は既存のお客様を訪問して、
車の清掃やメンテナンスをおこなっています。
つまり、お買い上げいただいたお客様の
フォロー活動です。
こんなことで車が売れるのか
という疑問を持たれた方もいるでしょう。
しかし、リーマンショクから4ヶ月後の1月、
1月としては過去最高の販売台数を更新しました。
ほとんどの自動車販売店が、
前年比50%〜70%と苦境に立たされたいた時にです。
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長谷川博之の眼★超地域密着マーケティングのポイント!
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ネッツトヨタ南国の経営を探る時、よく言われるのが、
「マグレガーのX理論とY理論」です。
X理論とは一言でいえば、
「性悪説」です。
人間は本来、怠け者で、責任をとるのも嫌で、
放っておけば仕事をしなくなるという考え方です。
この場合、指示・命令で強制的に社員を管理します。
そして、目標が達成できなければ、懲罰や処罰、
つまり「アメとムチ」による経営になります。
一方、Y理論は一言でいえば、
「性善説」です。
仕事は、条件次第で満足感を感じることもできるし、
懲罰にもなるという考え方です。
つまり、X理論のように、指示・命令や懲罰や処罰だけが
目標達成のマネジメントではなく、やり甲斐のある仕事や
自己重要感のある仕事を与えれば自主的に仕事をするということです。
X理論は、短期的には
効果的であると言われています。
アメリカ式経営のように、目標達成できなければ
経営者をクビにすればいいという考え方です。
その代わり、経営者の報酬は
日本では考えられない程の高額です。
反対にY理論は、
効果が出るまでに時間がかかります。
恐らく、3年、5年、10年のスパンで
経営を捉える必要があります。
ですから、長期的な視点で経営を考えるならば、
Y理論は欠かない考え方です。
しかし、急激な業績向上は見込めませんし、
一発逆転は無理です。
さて、このマクレガーのX理論とY理論ですが、
ネッツトヨタ南国は典型的なY理論の経営といえます。
社員の性善説を信じて経営しているということです。
そしてネッツトヨタ南国では、
社員に答えを教えないようにしています。
たとえば、ある社員に課題や問題ができたとします。
一般的な会社では、
上司に相談して答えを求めるでしょう。
これが一番効率的だからです。
上司は経験がありますから、
きっと短時間で課題や問題が解決できるでしょう。
つまり、人件費もかからないということです。
組織としては、効率的かつ効果的です。
しかし、ネッツトヨタ南国では、
課題や問題が発生した社員には徹底的に考えさせます。
つまり、答えを簡単には教えないということです。
しかし、確実に自主的に考えて、
自ら解決できる社員は育ちます。
なぜ、このように非効率的で人件費のかかることが
できるのかといえば、ベースになっているのが、
マクレガーのY理論、つまり性善説だからです。
実は前半に紹介した、
「安田工業」と「日本文理高校」も同じ考えです。
「リーダーたるもの、簡単に答えを教えてはいけない。
答えを教えていたら、自ら考える人にはならない」ということなのです。
そういえば、私の尊敬する経営コンサルタント
伊吹卓さんもこんなことを言っています。
人を育てる三原則として・・・、
「人は教えるとバカになる!」
「教えない教え方を使え!」
「人は皆、天才である!」
と言っています。
困っている社員をみると、
ついつい教えたくなるのが人情です。
しかし、そこはグッとこらえて、
あえて考えさせます。
当然のことながら、我慢や辛抱も必要です。
しかし、これも経営者やリーダーの大切な役割です。
教えるのは、とても簡単です。
教えれば、社内の仕事もスムーズに運ぶでしょう・・・。
しかしそれでは、本人の財産にはならないのです。
会社は人間成長の場です。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
地域密着ビジネス専門コンサルタントの長谷川博之でした。
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次回の更新は、5/2のあさ7:00です
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